カーリングの起源
起源には諸説ありますが、かつて北欧の人々が凍った池などで石を投げて遊んだのが始まりといわれています。
 
名前の由来
「カーリング」という名前は、投げられた石が女性の髪のカールのようにゆっくりと回ることに由来するといわれています。
 
いつごろ始まったの?
最も古いものとしては、1511年の日付けが刻まれた石がスコットランドで発見されたことから、15世紀頃にスコットランドで始まったようです。
キルギス地方の住民が最初のカーリングクラブを作り、続いて他のクラブも作られたと伝えられます。1838年にはカレドニアンカーリングクラブが設立されましたが、このクラブは現在も活動を続けています。
 
カーリング好きな国は?
ヨーロッパではイギリス、スイス、ドイツ、フランス、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、オーストリア、イタリアなどで、そして南半球ではオーストラリアやニュージーランドでも行われ、最近ではロシア、チェコ、ブルガリア、ルーマニアにも広がり、アジアでは日本のほかに韓国が世界連盟に加盟しました。
ヨーロッパから新大陸に移住した人々がアメリカやカナダにカーリングを広めましたが、現在、カナダでは国民的スポーツとして、若者だけでなく老若男女に親しまれ、世界一のカーリング人口を有しています。
 
冬季オリンピックのイメージ
オリンピックでは過去数回にわたってデモンストレーションゲームとして開催されましたが、1992年にカーリングがオリンピック競技として決定されました。
正式種目として最初に開催されたのが、1998年2月、第18回オリンピック長野冬季大会だったのです。
以来、テレビで観戦した方も多いことでしょう。
 
日本で初めてのカーリング
カーリングが日本で初めて登場したのは、1937年(昭和12年)といわれています。
この前年、ドイツで開催された冬季オリンピックに参加した日本選手団が4年後に札幌で開かれることが決まっていた冬季オリンピックにカーリングを導入する目的で、現地からストーンを持ち帰り、諏訪湖で実演。カーリングクラブを設立し、カーリング大会も催したようです。
しかし、日中戦争、第二次世界大戦になって札幌大会は幻の大会となり、日本におけるカーリングは日の目を見ることなく、休眠状態となりました。
その後、1947年(昭和22年)1月頃、諏訪湖氷上カーリング大会や、1958年(昭和33年)北海道のウトナイ湖においてカーリングストーンの導入が行われたようですが、普及するには至りませんでした。
 
近年のカーリング人気
北海道で、カナダ・アルバータ州との文化交流事業の一環としてカーリングが紹介され、1980年(昭和55年)1月からカナダの元世界チャンピオン、ウォーリー・ウースリアック氏を招いてカーリング講習会を開催。各市町に次々とカーリング協会が設立されました。
これを機に、翌年、北海道カーリング協会が設立。
やがて人気は全国に広がり、東京、名古屋など屋内リンクのある都市を中心にカーリングファンが増えました。
1984年(昭和59年)2月には日本カーリング協会が設立。また、これを記念して第1回日本カーリング選手権大会が札幌市真駒内アイスアリーナで開催されました。



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